結婚に必要だと思ったもの

私は2018年の春に入籍し、もうそろそろ結婚生活も3年目に入ります。
少し遅くなりましたが、昨年11月に挙式の方も行い、新婚旅行も満喫し、夫婦のスタートとして行うイベントごとは、ほとんど終わってしまった感があります。

 

先日、新婚の友人宅に伺ったとき、「いつまでが新婚?」という話になり、「まだまだ我々は新婚!」などと半分惚気けました。
しかし、各新婚イベントごとを終え、生活リズムや家事分担などもどことなく安定し、そういう意味だと我々は新婚とは少しことなる時期になりつつあるような気がします。

 

おかげさまで、少々惚気けられる程度には、新婚期を過ぎつつある今も夫婦関係はかなり円満(だと自分は思っている)なので、結婚生活は良いものだと思っています。
そこで、人生の諸先輩方から見たらまだまだ幼稚な考えかもわかりませんが、結婚生活を通して感じたことや、必要だと思ったものなどを書き留めておこうかと思います。
どちらかといえば、「一緒に生活をする上で」の話が多いかもしれません。

 

(本当はもっと内容の無い、日記レベルのことをブログにしたためようと思ってたのに、平日は「今日もおしごとちゅかれた」しか書くことがないので、逆にこういうヘビーな内容を書いてしまう…)

 

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■結局は他人

いきなりパワーワードですが、結婚し子供もいる某先輩がおっしゃっていたことです。
気が合う、かっこいい、かわいい、好きだ、そういう理由で惹かれ合い結婚するのがある程度通常の流れだと思いますが、そこに至るまでの数十年間は別の環境で暮らしいたわけです。
いかに気が合っても、生活のリズムやパターンや考え方まで合っているとは限りません。

特に睡眠に関するあれこれというのは、心身ともに普段の生活に与える影響は大きいと思います。
別室で寝る場合は、ある程度同居する以前と同じ睡眠環境を確保できると思いますが、問題は同室で就寝する場合です。
・ダブルベッドorツインorおふとん
・就寝時間、起床時間
・いびきの有無
・寝相の良い悪い
・夜中にトイレに起きる回数
・アラームのセット
・寝起きの良い悪い
など、個々人で持っている睡眠環境を共有することになるので、これが上手く合わないとかなりしんどそうです。
このあたりに不安がある場合は、あらかじめ相談しておくのがベターな気がします。


ちなみに我が家では、妻の就寝時間が比較的早いので、私もそれに合わせて就寝することにしています。
私は、結婚以前は日付をまたいで入団していましたが、現在は22時台にオフトンに入り、23時までには寝て、6時すぎくらいに起きるようにしています。
もうちょっと起きてたい気もしますが、どうせ起きててもTwitterかゲームしかしない=生産的なことはほとんどしないので、早寝早起きで健康をキープできる生活には満足しています。

 

■「自分ルール」で相手を縛らない

これはまた別の先輩が言っていたことですが、すごく小さい部分で「自分ルール」というものが確立されていきます。例えば、
洗濯物の干し方で「下着は内側、タオル類は外側」とか、
「ハンガーにかける順番は左側から背の順」とか、
「脱いだ衣類は裏返しにしない」とか、
「掃除機は1平米ずつ順々にかけていく」とか、
「浴室の扉は半開きにしておきたい」とか。
まあこれらは私自身の「自分ルール」なんですが。

ちょっと書き出しきれないですが、自立して以降の生活における、別にそうじゃなくてもいいのに自分はこうしている、という小さな「自分ルール」は、当然パートナーと噛み合わないことが多いです。
大きく何かに影響を与えるようなものでなければ、それらをパートナーに強要したり指摘するのは、やはり良くないような気がします。
別に洗濯物はどう干してもある程度乾きますし、掃除機だって全体を網羅できればOKですし。

 

■綺麗好きor片付け苦手

先に我が家の話をすると、お互い綺麗好きではなく片付けが苦手なので、部屋がめちゃくちゃ汚いです。
誰か来客があるときに、使ってない部屋にものを隠し、慌てて掃除をするような場合が多いです。
これは、お互いが綺麗好きでないというところによると思いますが、「これ片付けといて」とか言われない環境というのは結構快適なものです。

 

実家で暮らしていた際は、綺麗好きな母に「またこれ出しっぱなしにしている!」「まだこれ片付けてない」など、社会人とは思えないような内容のお小言を言われていました。
おそらくパートナーとの「部屋綺麗度の価値観」が異なると、同じような指摘をしたりされたり、そのたびになんだかちょっと負の感情を持ってしまいます。
イライラしている時にそういうことで言い争いになったりもする気がします。

 

(ちっぽけな)経験上ですが、このあたりって相当心を入れ替えないとどうしようもないと思うので、そのことを割り切って理解しておいたり、(おそらく片付けない方に否があるので)片付けられないタイプの人は別の部分で家庭に貢献したりして、バランスを取る必要があるのかなと思います。

 

■家事(めんどくさいこと)はやらないよりやった方が良い

実家暮らしだと感じることは少ないですが、人間が生活していく上でやらなければいけない家事というのはかなりたくさんあります。
特に、掃除、洗濯、料理、については、サボるわけにもいかず、その割には面倒くさいものです。

 

パートナーを新生活をスタートさせるにあたり、こういった家事分担を決めたりする家庭も多いと思いますが、我が家では明確には決めませんでした。
結婚当初は、妻の出勤と帰宅がそれぞれ早かったため、朝に余裕のある私がお弁当準備と洗濯を行い、夕飯の支度は妻が、掃除は土日にまとめて、といったことが多かったですが、その日のテンションや体調や気分に合わせて、家事を協力することが多かったです。
今は妻が退職して割りかし家にいるため、家事全般は任せてしまっている部分が多いですが、仕事がお休みの日にはできるだけめんどくさいことをやるようにしています。

 

誰かが困っているときや乗り気じゃないときに、めんどくさいことをやるっていう協力というのは結構大事だと思います。
特に、そこに労使関係や契約や金銭が関わらない”普段の生活”においては重要で、してもらうのが当たり前にならないよう、感謝したりされたりすることが、夫婦関係の維持に必要な要素だと感じます。

 

■適度に自分の時間や空間の確保

当たり前ですが、自宅は一番リラックスできる環境になるかと思います。
仕事で疲れた時、趣味で上手くいかなかったときなど、一人でMP回復に努めたい瞬間もあると思います。
そういったときに、そうなれる空間やタイミングを確保できる何かがあるといいかもしれません。

 

ちなみに我が家はリビングと寝室以外の部屋は使っておらず、夫婦それぞれの部屋というのはありません。
ただ、お互いが何か作業してたり疲れてたりしているときには、なんとなく察してあんまり声をかけない風潮があります。

 


■自分の思っていることを話す

これは良いときも悪いときもです。
例えば洗い物をしてくれたり何かしておいてくれたときには、ちゃんと感謝を伝えるようにしています。
まあ当たり前なのかもしれませんが、実家にいた頃は両親の発する「ありがとう」はあまり記憶になく、そういう感謝の言葉が表面化してなかったため、なんか家が乾いてました。
「分かってるからいいだろう」ではなく、きちんと伝えることが大事な気がします。

 

また、逆に、自分が色々とダメなとき、何をやってもダメなときはダメなので、その状態を相手に話すことにしています。
別に相手に解決策を提示してほしいとかではなくて、「私は今ダメな状態なので何をやってもダメです」ということを伝えるだけです。
なんかイライラしていたりすることもあると思いますが、自身でその情報を発信してくれると納得ができるのでおすすめです。

 

■相手を受け入れる広い心

ここまで書いてきた通り、いくら気の許せるパートナーだからといって、それだけで夫婦生活が充実するわけではないと思います。
上手くいかない部分や、モヤモヤする部分があるのは、至極当然です。
よくわからない相手の「自分ルール」や価値観があったりもしますが、それらを受け入れる広い心を持つことで、心が穏やかになります。

 

■金

いやはや、なんとも世知辛い世の中なもので、やはりお金が必要です。
入籍するだけなら届けを出すだけですが、共同生活をスタートするには、
不動産屋さんに何十万円、引っ越しで何十万円、結納もするなら何十万、さらに結婚式は何十~何百万とかかります。
結婚に限らずですが、お金は無いよりあった方が良いです。

 

そして、金銭に関する価値観というのは最も大事です。
ここについてはいくら広い心を持っていても、生活に直結する部分なので、お互いの金銭に関する価値観の理解は結婚前に考えておく必要があると思います。

 

ちなみに、我々夫婦は、若干妻の方が節約志向です。
私も昔は節約志向でしたが、バイトしたり社会人になったりしてそれなりの給与を得るようになり、次第に気が大きくなっています。
ただ、そのあたりの感覚のズレは理解しているつもりなので、ある程度値が張るものが欲しい場合には、妻にお伺いを立てるようにしています。おかげで大体却下されます。

 

繰り返しになりますが、お金は生活に直結する部分なので、よく話し合う必要があるかと思います。

 

■そもそも結婚を意識できる相手

結婚を意識できる相手がいるのは、大変幸せなことです。
一人で結婚はできません。


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色々書きましたが、だからどうだっていう話ではありません。
とりあえず、結婚してからここまでの所感を気の向くまま書いただけなので、これらが正しいとか間違ってるとかっていう議論やコメントが欲しいわけでもありません。
ゆーて数年の間のお話ですし、まだ子供もいませんし、この先もまだまだ長いですし。
ただ、こういった(多少リアルな)話や所感が響く人が少しでもいたらいいなと思いました。

あと、結構マイナスな側面からの所感になりましたが、我々夫婦は今の生活はかなり楽しんでると思います。なんでもない日常が結構愉快です。それを共有できるのは大変に素晴らしいことです。

 

ここ最近は、先輩だけではなく、同期や後輩も結婚したり、中には子供も生まれ、車を買ったり家を買ったり、人生の分岐点で様々な選択をしているように思います。
あくまで、こういった話や所感が、ほんの一つの参考になれば幸いでございます。