マンドリンを通して満足感を得る

2011年からマンドリンを始め、今年でもう10年目になります。
始めた当初はここまで続けるとは、正直思ってました。
それなりの魅力を、当時から感じていたからだと思います。

 

私は、中学時代に野球をやっていました。投手をやったりしていました。
当然野球などのスポーツの多くは、そこに勝ち負けが存在します。そして勝てるように練習などをします。

 

一方、芸術の世界は、(一般の娯楽レベルとしては)、勝ち負けは存在せず、自分が満足できたかどうかが重要なんだと思っています。もちろん、うまくいくorいかないがありますが、うまくいくように練習します。
その価値観や、たびたび得られる満足感が、10年も続けている大きな理由だと考えています。
他に10年も続けているのは、Twitterくらいです。

 

そう考えたうえで、それじゃあ大いに満足感を得ていこうと思うわけです。
私なりの満足感を得る場面を、改めて考察しました。

 

※私がマンドリンパート兼指揮者というのがバックグラウンドにある考察です。
※書いてたら、私が主宰するマンドリン団体「N会」の話がベースになってしまいました。


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■好きな曲をやる(満足度 小~中)

唐突ですが、私はラーメン二郎が好きです。
理由は味が好きだからです。
そして、ラーメン二郎を食べている時、そして食べ終わったあとは、得も言われぬ満足感に支配されます。
音楽も同様だと思っていて、やはり好きな曲を演奏or指揮できると、とても満たされた気持ちになります。


学生時代、「絶対に○○さんの曲は嫌だ」とか、「この曲が通らなかったら演奏会出ない」とかいう戯言(暴言)をのたまっていた人がたまにいたと思いますが、曲を食べ物に置き換えると、ほんの少し納得できる気がします。今は。


■思い通りに弾ける(満足度 小)

自分の好きなフレーズや、ちょっと難しいパッセージなどが思い通りに弾けると、やはり楽しいです。
これは個人的にですが、何も練習しないで弾けるよりも、少し練習して弾けるようになる方が、本番で得られる満足度が大きいです。
また、メロディー以外でも、バックグラウンドとしてハーモニーを作る部分で、ものすごくいい響きが作れたりすると、それはそれで楽しいと思います。


■打ち合わせ通りのことができる(満足度 中)

合奏を作る中で、より良い音楽を目指して、指揮者を中心に様々な演奏指示が飛び交います。
その指示(打ち合わせ)の通りに演奏し、前よりいい演奏になると、「演奏が良くなった!」という満足感が得られます。
これは指揮者としても言えることで、例えば練習最後の通しの際に、その日の練習の打ち合わせ通りに演奏が進むと、「今日はいい練習やったなぁ」と感慨深くなったりします。


■練習後の飲み会(満足度 中)

これは個人差があると思いますが、私は飲み会が好きです。
気の知れた仲間と中身のない会話というのは、やはり楽しいものです。

これはどうでもいい情報ですが、飲み会から帰ったあと、よく妻に「今日はなんの話したの?」と聞かれますが、何話したのか覚えていないくらい中身のない会話が好きです。


■ホール特有の緊張感の中での演奏(満足度 大)

紆余曲折を経て、いざ本番。
日頃の練習の成果を発揮し、いつもの120%の演奏を!というのはなかなか難しいですが、ある程度想定通りの演奏ができると、それまでの努力が報われた気持ちになり、大変幸せな気持ちになります。
これはあまり説明が必要ないでしょう。


■たくさんのお客さんに聞いてもらう(満足度 特大)

練習の成果を、多くのお客様に聞いてもらうことは、最高に気持ちがいいです。
客席スカスカでの演奏は、どうにも寂しい気持ちになりますが、結構埋まってると自然とテンションが上ります。
そこでいい演奏ができた日には最高の気分です。

数年前までは、あまり集客にこだわっていませんでしたが、色々と考え直すタイミングがあり、最近は集客めっちゃ大事だと思っています。
(N会の演奏会に来ていただいた皆様には大変感謝しております。おかげさまで気持ちよかったです)


■演奏会が成功する(満足度 最上級特大)

何をもって成功だったかというのは人それぞれですが、1年近くかけて準備してきた演奏会が大きなアクシデントもなく終演を迎えられると、心底ホッとすると共に、満足感が湧き上がってきます。
奏者としてもそう感じるところはあると思いますが、主宰目線だとそれよりも多分に感じます。

 

■演奏や指揮を褒めてもらう(満足度 超絶宇宙超級最高無限大)

人間は褒められて育つものです。
普段の練習のときや飲み会の席で褒められるのも気分がいいです。
もちろん、表向きは謙遜しますが、内心とっても心が満たされます。
というか、褒められて嫌な人はいません。

そして何より、演奏会が終わったあと、聞きに来てくれた知り合いや先輩後輩に「よかったです」「指揮ええ感じやん」と言われたり、アンケートに素敵でしたとか書かれたりすると、もう最高の気分ですよね。もっと褒めて。

 

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こういった形で、マンドリンを通して満足感を得るわけですが、そこに至るまでのプロセスは決して簡単ではありません。

・そもそも練習しなきゃいけない
・指揮する場合はたくさん練習に出席しなければならない
・主宰する場合は、さらにたくさんの作業をしなければならない
・そうじゃない方も、ある程度の役割を持って活動しなければならない

結構やることが多いんですよね。まあ、もっとありますが。
特に社会人となり、学生時代とは比べ物にならないほど自分の時間がなくなり、さらにその少ない時間で趣味活動をするというのは、やはり一筋縄ではいきません。
それでも、と腰を上げて演奏会に参加してくれる方々には、本当に頭があがりません。

 

今、主宰するN会は、ちょっとそれらが疲れちゃったのでお休みしていますが、また心満たされたくなったら、動き始めようかと思っています。