演奏会をやる上で必要なタスク(準備編)

昨日、演奏会をやる上で必要なことをあれこれ書きました。

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今日はその本番のための準備編です。

 

 

本番までの本番準備

本番当日は、終演するまでの間に、あるいは終演後も、何かと不測の事態が起きます。

これらに対応すべく、あらかじめ様々な準備をしておくことで、本番当日がスムーズになります。

 

何回か演奏会をやってきた中で、「こういう準備が必要だった」というものを、ピックアップしてお伝えします。

 

優秀なステマネを確保する

先に書いておくと、これが一番重要に感じました。

昨年の第n+3回定演では、演奏に参加しない運営メンバー2人にステージマネージャーをお願いし、裏方を取り仕切っていただきました。

もちろんそのお二人が仕事が出来る方(というか先輩)というのもありますが、

その団体のメンバーを知っていて、指示などを的確に出せるというところに、非常にスムーズさを感じました。

 

それまでは、主宰であり指揮者である私がステマネも努めていたため、本番当日は

「俺があと3,4人くらい俺がいれば4,5人は欲しい」

などと意味不明な供述をすることもありました。

しかし、今回はそういうこともなく、とても落ち着いて本番前の練習や本番に臨むことができました。

 

ポイントは、ステマネから指示が出せる、というところです。

指示内容が統一(打ち合わせ)できていれば、指示者が複数いた方が効率的に統率できます。

ですから、事前に打ち合わせさえ出来ていれば、団体以外の方でもその役割は担うことができるかと思います。

 

まとめると、

  • 参加者やスタッフに指示が出せるようなステマネを確保する
  • ステマネとはあらかじめスケジュールやTODOを共有しておく
  • 優秀なステマネがいると、演奏に集中できる

ので、ステマネの確保が重要です。

演奏会の規模にもよりますが、舞台裏下手に1人、それ以外にもう1人くらいいると、かなり安心感があります。

 

必要なスタッフを確保する

ステマネ以外にも、どうしても本番当日は奏者指揮者以外のスタッフの力が必要となります。

 どういったスタッフが必要かをリストアップしました。

(名称が地域や団体によって異なるかもしれません)

 

進行(1人)

舞台袖で、舞台進行に合わせて、スタッフさんに照明・マイクのON/OFFの指示を出したり、アナさんに指示を出したり、ドアマンに指示を出したりする人です。

ステマネが複数人いる場合は、そのうちの1人がこれを兼任してもいいかもしれません。

舞台演出に直結する部分なので、事前に進行表の打ち合わせが必須です。

そして、舞台進行を良く理解してもらう必要があります。

 

アナウンサー(1人)

中にはアナさん無しの団体もありますが、やはりあったほうが引き締まります。

頼む場合は、舞台進行表ができた時点で、アナウンス原稿も展開できるようにしましょう。

マンドリン関係者じゃないことも多いので、曲名や作曲者のイントネーションなどの打ち合わせは必須です。

 

舞台ドア(2人)

舞台進行に合わせて、下手と上手のドアを開け締めする人です。

これはぶっちゃけ誰でもできますが、人手としては必要な係になります。

 

受付(2人以上)

エントランスなどで受付する人です。

演奏会規模に応じて、人数は増やす必要があります。

 

ホール入口ドア(2人)

各部開演前や終演後に、ホール入口のドアを開け締めする人です。

受付の人が兼任する場合も多い気がします。 

 

 

ここまでは演奏会をやる上で必ず必要になるスタッフになるかと思います。

 

その他のスタッフの検討

それ以外に、もう少し細かい部分でフォローしてくれるスタッフがいると、さらにスムーズになりそうです。

 

録音(1~2人)

ホールの設備を用いて録音などを行う場合は必要になります。

機材の寮や録音方法によって必要人数は変わりますので、事前の打ち合わせや検討が必要です。

 

録画(1~2人)
写真撮影(1~2人)

同様に、演奏会の様子を動画として残したい場合は必要になります。

機材や規模によって必要人数が変わるので、こちらも要検討・要打ち合わせとなります。

 

誘導・案内(規模に応じて)

エントランスやホワイエが広い場合や、来場者数が多くなりそうな場合については、担を配置したほうがスムーズです。

受付列の整理や、空席の案内などをお願いします。

演奏などに直接は影響しませんが、お客様の満足度向上に繋がります。

 

 

※急にスタッフが来れなくなったりした場合のために、リベロ的なスタッフも居るとより安心です。

※スタッフをお願いする方の中には、演奏会未経験の方もいらっしゃいますので、具体的な作業を指示できるように、前もって準備をしておきましょう。

※スタッフの数が多い場合、控室などをどうするかも検討しておきましょう。

 

セッティング図(座席表)作成

  • 誰がどこに座るか
  • 譜面台はどこに設置するか
  • 足台は使うのか
  • マイクなどの機材設置場所
  • 電源を使う場合、その位置

ざっと挙げましたが、これらの情報が視覚的に誰が見てもわかるように、セッティング図を準備しましょう。

特に、マイクやその他特殊機材を使用する場合は、ホール打ち合わせ時にスムーズな打ち合わせが出来るよう、検討をした方がいいでしょう。

 

本番進行表作成

ステマネ作業の大きな肝となる部分です。

私も毎年作っていましたが、未だに良い進行表が作れていない気がしています。

汎用的な進行表テンプレみたいなのどこかに落ちてないんですかね(他力本願)

 

  • 時刻
  • ベル
  • 照明(舞台・客席)
  • ドア(下手・上手)
  • 録音(開始・終了)
  • これらを出すタイミング
  • 指揮者の動き
  • 奏者の動き
  • アナウンス原稿

これくらいの情報が見やすくなっているのが最低限かとは思っているのですが。

こういうテンプレがありますとか、うちの団体ではこんな感じです、というものがありましたら、ぜひ参考にさせていただきたいです。

 

備品の事前準備

当日になって、あれがない、これがない、となるのはしょうがない部分もあります。

ただ、できるだけ避けたいところではあります。

思いつく限り、当日に必要なあれこれを書いていきます。

受付周辺
  • パンフレット
  • アンケート
  • アンケート回収箱
  • ペグシルor鉛筆(本数要確認)
  • チケット半券入れ
  • ホチキス(半券まとめたり)
  • 入場者カウンター
  • 案内用ビラ(「受付」って書いてあるやつなど)
  • アンコール紹介ビラ(終演後に貼り出すやつ)
  • ネームシール(プレゼントコーナーを設ける場合)
  • ボールペンなど(プレゼントコーナーを設ける場合)
  • コピー用紙(何かとあると便利)
  • 釣り銭(金銭のやりとりがある場合)
  • 金庫(金銭のやりとりがある場合)
  • 取り置き名簿(必要な場合)
  • 「最後尾はこちらです」プレート(並ぶことが想定される場合)
  • 挟み込む他団体のビラ

 

舞台客席関連
  • バミリテープ(ビニールテープ)
  • スズランテープ(関係者席を作る場合など)
  • はさみ(同上)
  • 三脚(必要な場合)
  • 延長コード(必要な場合)
  • 団旗(ある場合)

  

舞台裏・楽屋関連
  • 録音用CD-R
  • スタッフ謝礼金
  • 楽屋入り口に貼る案内
  • ゴミ袋

 

まだ他にもあるかもしれません。

うちの団体ではこれも使います、といった情報あれば教えて下さい。

 

準備をする人を明確にする

いろいろ書きましたが、これらをリストアップして満足するのではなく、誰がいつまでに準備して、誰が持ってくるのかを決めることです。

本番1ヶ月前くらいには話し合っておきましょう。

 

また、車などがなく、当日の運搬が困難な場合は、

あらかじめ備品をまとめてホールなどに送るのもアリかもしれません。

何にしても、積極的にコミュニケーションを取り、誰がどうするかを確実に決めておきましょう。

 

 

本番当日のスケジュール展開

舞台進行とは別に、本番当日のスケジュールを全員で共有できるようにしましょう。

本番当日の限られた時間の中で、たくさんの確認事項ややることがあります。

その中で、「今はなんの時間だろう」というふわふわした時間はもったいないです。

  • 時間
  • 場所
  • 行動対象(奏者or指揮者orステマネ など)
  • 指示を出す人
  • イベント

といった情報を、当日までに共有しましょう。

また、演奏会終了後、ホール撤退、打ち上げ会場くらいまでは、明確にスケジューリングしておくのがおすすめです。

(終演後の流れがあやふやになることが多いので)

 

ちなみにこの当日スケジュールの共有については、N会でもいくつか試しましたが、

事前に読み合わせを行うのが一番共有できた感がありました。

 

 

本番当日の理想的な動き

書こうと思いましたが、疲れてしまったのでまた明日以降に書きます。