岩井海岸で見る「星の庭」

先日、小林由直先生の「星の庭」 にフルート加筆版があることを知りました。

 

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私がとても好きなマンドリン曲の1つですが、 長い時間をかけて作られた曲ではなく、 パパっと作ったのが流行ってしまって、 由直さんの本意ではなかったみたいなことを人づてに聞いたことが あります。
(あくまで人づてなので、誤情報であればすいません)


普段は、標題音楽的な視点で曲作りはあまりしない(厳密に言うとできない)のですが、私が所属してる某団体で、 3年前に「星の庭」を指揮をした際には、珍しく情景をイメージして曲作りしました。

 

そして、タイトルに書いた岩井海岸もとい「岩井」といえば、千葉県南房総市に位置する、関東マンドリン界隈では有名な「合宿地のメッカ」です。

決して設備がめちゃくちゃ充実してるところばかりではありませんが、音楽ホールを併設した合宿所がたくさんあり、関東の団体がリーズナブルな価格で数泊の合宿を行う際の最適解といっても過言でない、そういった地域です。

関東マ界で、「またゴキブリが出た」とか「ホワイトボードマーカーがインク出ない」とか「朝食の数が合わない」とかで、個性豊かな女将さんとスリリングなコミュニケーションを嗜んだ方も多いのではないでしょうか。

 


そして、何より海が近いという立地が魅力的です。

実家が海無し県(翔んでなんちゃら)にあるというのを抜きにしても、目の前が海というロケーションにわくわくしてしまうのが人間の性です。

そんなわくわく空間で、気の知れた仲間と寝食を共にし、満足な演奏を目指して練習に励み、否、練習はほどほどに酒を飲み、というのが合宿の醍醐味でしょう。

上記のような心境で、3年前のちょうどこれくらいの時期に、年上の先輩だらけの団体の合宿に、私は参加してました。

 


ここまで岩井を持ち上げておいてアレですが、そこまでドラマチックな出来事ではないです。

練習に疲れていた夜、気分転換がてら岩井の海岸に散歩に行きました。

海水浴で人気のスポットというわけでもなく、ましてや冬でめちゃくちゃ寒い夜の海岸に、人が作り出した灯りの少なさも相まって、ふと見上げると満天の星空が広がっていました。

言い方は悪いですが、たかが岩井海岸で、こんなにも綺麗な星を見ることになるとは思っておらず、はからずもめちゃくちゃ感激したのを覚えています。

雲がひとつもかかっていなかったこと、そしてたまたま新月だったというのも、星空をキラキラにした要因だと思います。

しばらくの間、首が痛くなりそうなくらい天空を眺めてたら、流れ星もいくつか見ることができ、貧相なボキャブラリーでは表現できない程度の感動を覚えました。

まさに「星の庭」だと思いました。

 


以来、「星の庭」を聞いたり弾いたりすると、夜空の闇の深さ、凛とした星の煌めき、ピリッとするような肌寒さ、インターバルを空けて聴こえてくる波の音、岩井海岸で体験した感動経験が蘇ってきます。私にとってのこの曲は、そういう曲です。

 

 

 

N会にはフルートパートがあるため、なかなか由直先生の曲を演奏する機会がないのですが、冒頭で触れた通り、「星の庭」はフルート加筆版があるとのことなので、近々演奏する機会を作りたいなーと思ってます。いかがでしょうか。

 

 

 

ちなみに、3年前に指揮をした某団体に、今年はドラパートメインで参加することになりました。

近くなったら宣伝しようかと思いますが、昨日はその団体の練習があり、久々に練習後の飲み会まで参加し、某氏と飲みすぎてしまい、ダメな人になってました。

今日は午前中まで酒が残ってた。